自転車の動きをコントロールするための、駆動系とブレーキ系のパーツ群(変速機(ディレイラー)・ブレーキ類・クランク・ペダル・チェーンリング・スプロケット・ハブ・ボトムブラケットなど)をコンポーネント(通称コンポ)と呼びます。

コンポーネント メーカー
ロードバイク用のコンポーネントを製造・販売しているメーカーは、有名なところですと「SHIMANO(シマノ)」「Campagnolo(カンパニョーロ)」「SRAM(スラム)」の3社です。
SHIMANO / シマノ (日本)

1921年創業の日本のパーツメーカーです。シマノのコンポはロードバイク、マウンテンバイク、シティサイクルなどさまざまなタイプの自転車に採用されていて、コンポーネント市場では圧倒的なシェアを誇るメーカーです。
CAMPAGNOLO / カンパニョーロ (イタリア)

1933年創業のイタリアの老舗パーツメーカー。デザイン性に優れており、シマノと比べると若干高価ながらカンパニョーロのコンポーネントにこだわるファンもたくさんいます。
SRAM / スラム (アメリカ)

1987年創業アメリカのメーカーで、マウテンバイクなどで使用されているグリップシフトというレバーを最初につくったのがSRAMです。ロードバイク市場への参入は2005年と比較的新しいメーカーですが、その高い機能性や独自のアイデアなどで大きな話題を集めています。
コンポーネントのグレードの違い
コンポーネントには、レースにも使用されるような上級者向けグレードから街乗りに適した手ごろなものまで様々なグレードがあります。
上位グレードになるほど性能が良く、軽くて丈夫な素材が使われてる反面、価格は高く、細かな操作テクニックや脚力が求められます。
初心者や街乗りがメインの方にとっては、上位グレードよりも中位から下位グレードのほうが扱いやすく、ライダーの使用目的やレベルに合わせて選択することが重要になります。

ギアチェンジやレスポンス
ブレーキ、シフト操作、ペダルの踏み込みなど上位グレードのコンポーネントほどレスポンスが良く、手足の感覚がダイレクトに車体に伝わり、気持ちよく操作できます。
特にわかりやすいのはギアの段数・変則のスムーズさです。
上位グレードになるほどレバー操作が軽い力で行え、変速機のレスポンスも良くなりスムーズに加速することは可能となります。また、ギア数も上位ほど多くなります。
路面のコンディションなどに合わせて選択肢を増やすことができ、より足にかかる負荷を調整できますので、疲れることなく効率的な走行が楽しめます。
軽さや剛性・耐久性
自転車は軽いほど坂を上る際やスピードを出しやすくなります。
また、通勤通学などで毎日長距離を走る場合は耐久性も重要な要素です。
上位グレードのコンポーネントは摩耗しにくい素材や表面の処理をしていたりするため耐久性も高く、長く使うことができます。
剛性の高いコンポーネントは脚の力が伝わりやすく、効率の良いライディングが可能となります。逆に剛性の低いコンポーネントだと、たわみなどが生じ運転しにくく感じる場合もあります。